2010年8月29日日曜日

タカサゴユリ


8月も もう終わろうとしている頃、
植えた訳でもないのに、野山や道端、高速道路の法面など、
あちこちの荒地に咲く白いユリが目に付く。
 
調べてみると、その名は「タカサゴユリ」。
てっぽうユリとよく似ているが、葉が細くて花も細長いのが特徴。
台湾の山地に広く野生するユリで、観賞用として日本に入ったのが大正12年。
旺盛な繁殖力のため、西日本を中心に広く野生化しているという。

種子で繁殖する「タカサゴユリ」

花が終わると1輪に付き1本、長さ10cmぐらいの「さや」が出来、
さやの中は6列に分かれていて、
その1列に100~200個の種子がぎっしり詰まっている。
そして晩秋になると、さやが弾けて放出された種子が風に乗って運ばれる。

毎朝のウオーキングの時、以前からずっと気になってた場所がある。
5m四方の範囲に咲くユリ、
その場所に咲くものだけが、たくさんの蕾を付けているのだ。

その中でも一際多くの蕾を付けた1本。数えて見るとなんと31個もあった。
これが咲いたら どんなに見事だろう?
大きなユリのブーケのようになるのかな?

道行く人達は皆、それが開花する日を楽しみにしていたのに・・・
蕾が出来始めた頃からず~っと見守って来たのに・・・

 ある朝、それは無残にも折られていた。

悲しく思うみんなの心を察してか、
秋の訪れを感じさせるように蔦の葉が染まり始めていた。

2010年8月24日火曜日

天国と地獄


満天の星に感動し、ぐっすり眠った翌朝、
弥陀ヶ原バス停を目指し出発する。

緑が美しい立山連峰を背景に、突如現われた地獄谷。
アチコチから不気味な噴煙を上げていた。
地球は生きている・・と改めて実感させられる。
山肌が剥げて、あたり一面灰色の荒涼とした光景は、まさに地獄そのもの。

美しい景色、立山。 天国と地獄が存在するこの立山で、
有毒ガスでも、息を止めて窒息しても・・・
私はまだまだ死ぬ訳にはいかんのだ~!! ^^;

そう思いながら、硫黄の刺激臭の中を急ぎ早に歩いて行った。

地獄谷を通り過ぎると、天狗平までは緩やかな下りで歩きやすい木道が続く。
この時にあの雷鳥と遭遇したのだ。

ヒナ4羽と母親の雷鳥。
子供達に注意を促す鳴き声をあげるが、親子とも全く逃げる様子がない。
そっと近づいてカメラを向けても逃げない。
50cmぐらいに近づいても  まだ逃げない。

特別天然記念物だから、誰も悪さしないからなのか、
警戒心がないのかも知れない。
それにしても・・・なんてカワイイんだろう!
 
そ~っと手を伸ばしてみると、チョッとだけ雷鳥に触れた!!
雄山神社のお札のおかげかな?・・・貴重な体験ができた。♪

立山はちょうど高山植物が美しい季節。
たくさんの花たちに出合った。

天狗平から弥陀ヶ原の途中、鎖場が続く一の谷を絶壁下山する。
よく、新聞テレビで登山者の滑落事故を見聞きするが、
この一の谷もかなり厳しい難所だった。

細心の注意を払って一歩一歩足を進める。
・・・が、足を滑らせズリ落ちてしまった。
友人に引き上げてもらって、無事生還!
(ふぅ~、アブナイ、アブナイ!)

何とか谷を越えて、弥陀ヶ原に到着した。
あとは、バスとケーブルで下山。

大きなケガもせず、今年の立山登山は終わった。
さて・・・来年は何処へ??

2010年8月17日火曜日

立山登山


我が国有数の霊峰として信仰を集めてきた立山。
先週、その立山に登って来ました。

早朝4時30分に自宅を出発。
中国道~名神~北陸道を経て、ひたすら北へと向かった。
富山インターを下り、立山駅には11時に到着。
そこからケーブルで美女平(標高約1000m)まで上った後、
バスに乗り換え、広大なブナ林を見ながら
立山黒部アルペンルートを室堂(2450m)まで一気に上る。

バスを降りると、そこは真夏とは思えないヒンヤリした空気と青い空。
そして、眼前には立山三山をはじめ、3000m級の雄大な山々が迫っていた。

「やったー!立山だ~!!」・・と、早や登頂した気分に・・・
(ォィォィ、これからが本番なんだからね) ^^;

立山の主峰 「雄山」を目指す。

室堂から一の越までは傾斜は緩やかだが、途中5ヶ所ほど雪渓を渡る。
しっかり歩いてたつもりが・・・2回もコケた。 ^^;
1時間ちょっとで一の越に到着。
そこからは一転して見上げるような急斜面。
山頂を目指して一歩一歩確実に登って行く。
体力の無さを実感しながら、1時間半。
ようやく雄山神社の社務所に辿り着いた。

鳥居をくぐると峰本社への参道があり、さらに御神殿へと登る。

雄山山頂(3003m)からは、北アルプスの山々が360度見渡せ、
天気が良ければ遠くは富士山や、去年登った白山も望めると言うが、
残念ながら、それは叶わなかった。

ご神前で神職が祝詞をあげ、お祓いを受けたあと、
登山者達には御神酒がふるまわれた。

ご神前は10人ぐらいのスペースしかない。

御神殿をあとにし、振り返ると神主様が手を振ってくれていた。

足を滑らせないように慎重に下る。
眼下には登って来た道、室堂平から一の越へと続く道が見えた。

再び、雪渓を渡る頃、周辺にはガスがかかり始め
だんだんと幻想的な景色になっていった。

あとは宿泊先の山荘を目指し、ただひたすら歩く。
室堂平から歩き始めて5時間、ようやく山荘に到着した。

この標高では日本で唯一、立山の山荘には温泉があるそうだ。
早速、温泉に浸かり汗を流すと・・・お肌はツルッツル~♪♪

そして夜、外に出てみると、満天の星が!!
降るような・・・、手が届きそうな・・・、天の川も・・・、流れ星も・・・・

ああ、なんてキレイなんだろう!
写真を撮れないのが残念。

念願の満天の星、一生に一度でイイと思っていたが、
イヤイヤ、これは命ある限り何度でも見なきゃ損です! ^^;

身体が冷えてくるのも構わず、ず~っと空を眺めていた。






2010年8月10日火曜日

雷鳥

立山の写真、たくさん撮って来ました~♪
・・・が、とりあえず今日は、雷鳥をアップ。
山の写真はライチョウ(来週)まで待っててね ^。^;

2010年8月1日日曜日

有馬 「鼓ヶ滝」

いつもの早朝ウオーキング。
今朝は4時30分に自宅を出発。
日の出が遅くなり、外はまだ暗い。

ヒグラシが力いっぱい鳴いている。
早朝だとその声がうるさく感じないのが不思議だ。

今朝は涼を求めて、有馬の奥地「鼓ヶ滝」まで行ってみた。
遠くに滝が見え出した辺りから、急に涼しくなる。
澄み切った流水は手にも頬にも心地良かった。

冬になると、この滝が凍るというが、
温暖化の影響で最近はそれもあまり見られなくなったそうだ。