何年か前までは、お盆や正月と言えば、
子供達と一緒に実家に帰省していたのだが、
子供達が親元を離れてからというもの、
その時期をずらし、私一人で帰省する事が多くなった。
先日、お墓参りのため福井へ向かって車を走らせた。
途中、日本海を望む杉津PAで休憩。
遠くで激しい雨が降っているようだ。
実家には丁度、甥っ子夫婦も帰省していた。
まだ新婚の若い2組の夫婦。
かわいいお嫁ちゃん達は、母や義姉と一緒に
台所で甲斐甲斐しく食事の準備を手伝っていた。
もちろん、私も手伝うのだが、
狭い台所では さすがに5人も要らない・・というより
もうスッカリ実家の嫁として馴染んでいたので、
その場はお任せして、私は椅子に座り、TVを見ながら
時々台所に目をやっていた。
とても微笑ましい光景だった。
自分が生まれ育った家に変わりはないのだけど・・・
でも、お嫁ちゃん達にとっては、私はお客になるんだろうなぁ。
ちょっと 寂しく感じたが、
これも世代交代というものなんでしょう。母の横に布団を並べ、アレコレ喋ってるうち、
いつの間にか眠ってしまった。
朝、目を覚ますと、窓からは
東別院の屋根が眩しく輝いていた。
店頭の仏さま。
どことなく、亡き父に似ているような気がした。