近頃、何となく元気がない母。
気になりつつも、最近はなかなか実家に帰れていなかった。
数十年前に私と妹を遠くに嫁がせた事を
年老いて益々寂しく思っているようだ。
私も母の側にいてあげれないことを ずっと申し訳なく思っていたが、
それは東京に住む妹も同じ思いだった。
今年の正月、千葉に住む娘が帰省した時に
こんな事を言って、少しまとまったお金を置いて行った。
「二人のおばあちゃんを旅行にでも連れて行ってあげて・・。
でも、このお金を私の嫁入り支度の一部に残しておこう
なんては思わないでほしい。
おばあちゃん達には本当によく可愛がってもらったのだから、
おばあちゃんの為に使わないとお金を貯めた意味がないから・・・」 と。
親元を離れ、一人暮らしで頑張ってる娘。
オシャレもしたいだろうし、一人生活するだけでも精一杯のはず。
まだまだ子供だと思っていたのに、こんな事を考えていたなんて・・・
その上、私の付き添い分まで含まれていて、思わず胸が熱くなった。
(こんな優しい娘・・誰かお嫁にもらってくれないかな~。
・・・なんて事を言うと また娘におこられそう!) ^^;
そんな娘の気持ちを有り難くいただき、
いつかは金毘羅さんへ御参りしたい と言っていた福井の母と
東京の妹と三人で香川県の琴平に向かった。
義母はどうしても日程が合わず・・と言うより、
たまには母娘水入らずでユックリしておいで・・との思いで
快く留守番を買って出てくれた。
義母の優しさに心から感謝!
今度は必ず、義姉さんも誘って温泉でも行こうね!
神戸を出発し、途中、倉敷の美観地区を散策。
ここは以前、オフ会でSちゃんに案内していただいた事があるので、
その時の事を思い出しながら、余裕を持って案内できた。
舞い落ちた枯葉の乾いた音が初冬の気配を感じさせる。
瀬戸大橋の真ん中、与島から坂出方面を望む。
与島から眺める夕焼けは一際キレイだった。
この夜は琴平温泉に泊まり、
翌日はいよいよ 785段の階段を上ることになる。