2日目、何とか雨は上がったものの
室堂周辺は濃いガスがかかり、
残念ながら期待していた景色は望めなかった。
・・・が、一瞬、去年登頂した雄山神社が見え、
峰本社の神々しさに思わず手を合わせた。
この日は地獄谷~天狗平~獅子ヶ鼻平~鎖の行場~弥陀ヶ原の
コースを行く予定だったが、やはり、ガスは晴れそうにも無く
弥陀ヶ原湿原の木道も危険ということで、
バスで下山し、美女平を散策することに・・・。
大自然の中を走るバスは「雪の大谷」を通過。
この辺りは世界でも有数な豪雪地帯とかで、
多い年では積雪20mにもなるという。
春の季節には雪壁の道が有名な所。
標高約1000mの美女平には
ブナや広葉樹などの原生林が空を覆っている。
歩いていて気付いた。
湿気のせいだろうか、ヒンヤリした空気のせいだろうか?
この空間で息をするたび、血管の中まで潤うような・・
何とも言えない この爽やかさ。
ここは何か違う!
あとで分かったことだが、この美女平周辺の森は
「森林浴100撰」に選ばれている所だった。 やっぱりねぇ!
樹齢2~300年の「立山杉」も多く点在し、
中には樹齢千年以上の巨木もあるとのこと。
豪雪を1000年近くも耐えてきた立山杉は
どれも個性的な形で、強い生命力が感じられる。
5月の新緑の頃は多くの野鳥のさえずりが聞えるそうだが、
この日はムンクの「叫び」が聞えてきそうだった。^^;
悪天候に阻まれた今回の立山。
この数日後には初雪がふ降り、素晴らしい景色だったそうな・・・
あ~、惜しかったなぁ!
きっとまた、立山に おいで!って言う事ですね。